2012年7月15日日曜日
スピードを求める人間の性(さが)
2007年から導入された4ストロークスポーツカートによって、それまでに先鋭化して危険なレベルまで達していたK-TAIのスピードを大幅に引き下げることに一定の成果を見せてゆるーく楽しめるイベントに変貌し新しい層のエントラントも獲得し安定開催への道筋を確保した。と思っていましたが。やはり参加者層は変貌してもスピードを求める人種であることには変わりないようで。
気になるブルテンが7月10日に発行されました。
No.5K-TAIタイヤの加工についてがそれです。
このブルテンのPDFの画像の計測器、表面硬度計なんだそうです。タイヤのトレッド面が不自然に柔らかくないかを数値化する機器なわけです。タイヤの加工というのはつまるところおもに薬剤の塗布のことで一番手軽でそれだけにJAF公認のカートレースでは一切禁止されている行為です。そのものズバリの表記をしていないのはタイヤウォーマーなどによるヒーティング行為も同時に網にかける意図もあるのでしょう。
一般にJAF公認のカートレースではタイヤはクラスごとに同一のものに完全にコントロールされていてタイヤに関してはすべてのドライバーが同じ条件でスタートしますからここで違反行為によって大きなアドバンテージを得ようとする人も出ていてこの硬度検査も通常行われています。しかしロードコースで開催されるK-TAIにおいてはタイヤの重要度はカートコースで行われるレースに比べては低いのとあまりにも多数の参加者がいるため監視の目も行き届かず、性善説に従い検査を行ってはきませんでした。そもそもはっきりした規制の条文も無かったような気がします。
今回検査を実施するとのブルテンが発行されたのはおそらく目につく動きが増えてきたということなのかもしれません。
去年、ピット入口の時刻打刻所を廃して給油所の監視係が新設された時、私は「前年に給油所をハシゴして1回のピットで2度給油した奴がいたのでは?」と勘繰ったものですが今回のこのブルテン発行のきっかけはなんでしょうか?あからさまにその類の行為を行っていたとは考えづらいのでなんらかの気配を感じとってのこのブルテンの発行に至ったものと思われます。匂いやらタイヤかすの出方やら。
なにかまたイタチごっこの気配が漂ってます。
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